中二病でも恋がしたい!戀 Lite 第4話

ないすうう

おいおい

無常だ。

中二病ってどういう意味なん？

あれ？

こっちの方が面白い！！
明日中二病だから楽しみです

これ先週のじゃん
おっそ

『中二病』

　中学二年生、つまり十四歳とは、脳の成長期の一部です。脳（物理的にではなく思考）が柔らかいので新しい知識がどんどん入ってくる時期なのですが同時に、認証欲求や独創性（オリジナリティー）つまりは個性に強く惹かれる傾向にあり、尚且つ反抗期などと重なるため、間違えた知識を吸収したり、捻くれた常識を覚えたり、よがった見解を抱いたりしがちです。

　発祥理由は多々ありますが、代表的なもののひとつは間違えた知識を常識として捉えるパターンですね。これを例えに出しましょう。

　まず、感受性豊かな時期でもありますので、アニメ、漫画などの創作（聡い子の場合は神話や昔話、もしくはオリジナルの創作）に強く惹かれ、そのファンタジーな設定を「実は有りえるのではないか」と思い込んでしまいます。

　次のステップでは、心との対話です。精神がまだ未成熟な事もあり、自問自答の『自答』を自答だと思えない事が多々あるのです。例えますと、「神よ、どうしたら世界は救われるのですか」という問答を脳内の神にしたとしましょう。勿論、本質としてそれは自答なので答える他人は居ないのですが、それ故に中二病患者の方は「ゴミを減らせばいいんじゃね？」等のような『自答』を出します。その自答が、精神が未成熟故に「自分で出した答えだ」と思えず「神からお告げが来た」と思い込んでしまうのです。軽度の二重人格ですね。

　その無自覚な自問自答を繰り返す内に本来ならば他人の力で満たすはずの認証欲求（誰かに認められたいという願望）を自己補完できるようになってしまえば、その行動に依存するようになります。友達を作るまでもなく色んな願望が満たされるのですから、当然といえば当然ですね。

　して、依存すればあとはフラシーボ（思い込みの力）等等でなんでも思い通りです。中二病の完成でございます。

　簡単に言いますと、軽い二重人格から始まり、『もうひとつの人格に依存してしまった』というパターンが上記です。こういうのもあります。

　予防法としては、ちゃんと友達を作る事が上げられます。そうすれば本来ならば不要なはずの『認証欲求の自家生産機能としての中二病』は発祥しえませんからね。

　ただ、当作品『中二病でも恋がしたい』の六花たんは、『突如として大切な人を失ったが故に不足した認証欲求を、中二病で補完した』という流れなようなので、これは防ぎようがありません。なので中二病の方がお近くに居た場合はどこに地雷があるか解りませんが、ともかく認めてあげる所から始めましょう。

　他にも、自己嫌悪から来る変身願望や演じる事の楽しさに味をしめたパターン（この場合は演技力が身につくのではと思う方も居るかもしれませんが、あくまで自分のやりたい役をやりたいようにやっているだけなので、台本通りにしようとすれば初心者と全く同じです）もありますが、そこは割愛させて頂きます。

　長々と語らせていただきましたが、最後にひとつ。

　この解説はフィクションです。

　私が即興で考えた設定なので、鵜呑みになさらぬようお願いします。

「へぇそうなんだ」と思った方が居ましたら、ここに深く謝罪と、「ざまぁｗｗ」を申し上げます。ごめんなさい。

↑満足した？